• "営農拠点施設"(/)
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  1. 陸前高田市議会 2016-02-24
    02月24日-01号


    取得元: 陸前高田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    平成28年  第1回 定例会        平成28年第1回陸前高田市議会定例会会議録議事日程第1号            平成28年2月24日(水曜日)午前10時開議日程第1         会期決定                              日程第2         会議録署名議員の指名                        日程第3         例月出納検査及び定期監査の結果報告                 日程第4         市長の施政方針演述                         日程第5         教育委員長の教育行政方針演述                    日程第6  報告第1号  損害賠償の額を定め和解することに関する専決処分の報告について    日程第7  議案第1号  人権擁護委員候補者の推薦について                  日程第8  議案第2号  人権擁護委員候補者の推薦について                  日程第9  議案第3号  市道路線の変更について                      日程第10  議案第4号  広田地区公共施設整備用地造成等工事及び(仮称)市道前花貝3号線緊急避             難路整備工事の変更請負契約締結について               日程第11  議案第5号  大陽漁港海岸災害復旧(防潮堤)工事の変更請負契約締結について    日程第12  議案第6号  要谷漁港海岸災害復旧(要谷地区防潮堤)工事の変更請負契約締結について日程第13  議案第7号  要谷漁港海岸災害復旧(古谷地区防潮堤)工事の変更請負契約締結について日程第14  議案第8号  損害賠償の額を定めることについて                  日程第15  議案第9号  あっせんの申立てについて                      日程第16  議案第10号  陸前高田市二又復興交流センターの指定管理者の指定について      日程第17  議案第11号  陸前高田市玉山休養施設の指定管理者の指定について          日程第18  議案第12号  平成27年度陸前高田市一般会計補正予算(第6号)           日程第19  議案第13号  平成27年度陸前高田市下水道事業特別会計補正予算(第2号)      日程第20  議案第14号  平成27年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)   日程第21  議案第15号  平成27年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)   日程第22  議案第16号  平成27年度陸前高田市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)     日程第23  議案第17号  平成27年度陸前高田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)    日程第24  議案第18号  平成27年度陸前高田市介護保険特別会計補正予算(第5号)       日程第25  議案第19号  平成27年度陸前高田市水道事業会計補正予算(第4号)         日程第26  議案第20号  陸前高田市部等設置条例等の一部を改正する条例            日程第27  議案第21号  行政不服審査法の施行に伴う関係条例の整備に関する条例        日程第28  議案第22号  陸前高田市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条             例                                 日程第29  議案第23号  陸前高田市職員定数条例の一部を改正する条例             日程第30  議案第24号  陸前高田市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条             例                                日程第31  議案第25号  職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例          日程第32  議案第26号  陸前高田市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例   日程第33  議案第27号  陸前高田市証人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する等の条例   日程第34  議案第28号  陸前高田市一般職の職員の給与に関する条例及び陸前高田市特別職の職員の             給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例     日程第35  議案第29号  陸前高田市施設園芸等振興基金条例の一部を改正する条例        日程第36  議案第30号  陸前高田市東日本大震災復興交付金基金条例の一部を改正する条例    日程第37  議案第31号  陸前高田市市税条例の一部を改正する条例               日程第38  議案第32号  東日本大震災の被害者に対する市税の減免に関する条例の一部を改正する条             例                                 日程第39  議案第33号  陸前高田市手数料条例の一部を改正する条例              日程第40  議案第34号  陸前高田市企業立地奨励条例の一部を改正する条例           日程第41  議案第35号  陸前高田市立保育所設置条例の一部を改正する条例           日程第42  議案第36号  陸前高田市市営住宅条例の一部を改正する条例             日程第43  議案第37号  陸前高田市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正             する条例                              日程第44  議案第38号  陸前高田市火災予防条例の一部を改正する条例             日程第45  議案第39号  陸前高田市行政不服審査会条例                   日程第46  議案第40号  平成28年度陸前高田市一般会計予算                  日程第47  議案第41号  平成28年度陸前高田市下水道事業特別会計予算             日程第48  議案第42号  平成28年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計予算          日程第49  議案第43号  平成28年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計予算          日程第50  議案第44号  平成28年度陸前高田市国民健康保険特別会計予算            日程第51  議案第45号  平成28年度陸前高田市後期高齢者医療特別会計予算           日程第52  議案第46号  平成28年度陸前高田市介護保険特別会計予算              日程第53  議案第47号  平成28年度陸前高田市水道事業会計予算                日程第54  議選第1号  陸前高田市選挙管理委員、同補充員の選挙               日程第55  議選第2号  陸前高田市及び大船渡市営林組合議会議員選挙             日程第56  請願第1号  東日本大震災津波による行方不明者の古川沼及び広田湾の海底再捜索につい             て                                    本日の会議に付した事件   ~議事日程第1号に同じ~出 席 議 員(17人)  議 長  伊 藤 明 彦 君          副議長  及 川 修 一 君  1 番  三 井 俊 介 君          2 番  畠 山 恵美子 君  3 番  中 野 貴 徳 君          4 番  蒲 生   哲 君  5 番  丹 野 紀 雄 君          6 番  伊 勢   純 君  7 番  鵜 浦 昌 也 君          8 番  菅 野   定 君  9 番  佐々木 一 義 君          10番  大 坂   俊 君  11番  菅 原   悟 君          12番  大 坪 涼 子 君  14番  福 田 利 喜 君          15番  藤 倉 泰 治 君  16番  菅 野   稔 君欠 席 議 員(1人)  13番  清 水 幸 男 君説明のため出席した者  副  市  長  長谷部 智 久 君      教 育 委 員 長  松 坂 泰 盛 君  教  育  長  山 田 市 雄 君      監 査 委 員  伊 藤 恒 雄 君  理     事  菊 池 満 夫 君      企 画 部 長  蒲 生 琢 磨 君                          兼企画政策課長                          兼 ま ちづくり                          戦 略 室 長  総 務 部 長  須 賀 佐重喜 君      民 生 部 長  菅 野 利 尚 君  兼 総 務 課 長                 兼福祉事務所長  兼選管事務局長                 兼社会福祉課長                          兼被災者支援室長  農 林 水産部長  千 葉 徳 次 君      建 設 部 長  橋 本 英 雄 君  (兼農林課長)                 兼 建 設 課 長                          兼 幹 線 道 路                          対 策 室 長  都 市 整備局長  山 田 壮 史 君      復 興 対策局長  熊 谷 正 文 君 (兼市街地整備課長)              (兼事業推進室長)  防 災 局 長  佐 藤 由 也 君      消  防  長  佐々木   誠 君  (兼防災課長)  教 育 次 長  堺   伸 也 君      商 工 観光課長  村 上 幸 司 君 (兼生涯学習課長)  税 務 課 長  千 葉 恭 一 君      長 寿 社会課長  高 橋 良 明 君                          兼地域包括支援                          セ ン ター所長  健 康 推進課長  伊 藤 真 基 君      市 民 環境課長  大和田   正 君  水 産 課 長  平   立 身 君      市街地整備課主幹 伊 賀 浩 人 君  都 市 計画課長  阿 部   勝 君      防 災 課 主 幹  菅 野 泰 浩 君  水 道 事業所長  熊 谷 完 士 君      会 計 管 理 者  菅 野 道 弘 君                          (兼会計課長)  学 校 教育課長  伊 東 孝 志 君      学 校 給 食  大和田 浩 之 君                          セ ン ター所長  教育施設整備室長 中 山 雅 之 君      監査委員事務局長 岩 崎 利 行 君  農 委 事務局長  村 上 弘 人 君      消 防 本部次長  村 上 信 幸 君                          (兼消防署長)  財 政 課長補佐  細 谷 勇 次 君職務のため出席した議会事務局の職員  事 務 局 長  戸 羽 良 一        局 長 補 佐  菅 野   洋  主     任  佐々木 真 理    午前10時00分 開   会 ○議長(伊藤明彦君) これより平成28年第1回陸前高田市議会定例会を開会いたします。  出席議員は17人で定足数に達しております。なお、欠席する旨の届け出は、13番、清水幸男君であります。 ○議長(伊藤明彦君) 直ちに本日の会議を開きます。 ○議長(伊藤明彦君) 日程に入るに先立ち、副市長から発言を求められております。  よって、これを許します。副市長、どうぞ。    (副市長 長谷部智久君登壇) ◎副市長(長谷部智久君) 議員の皆様方におかれましては、貴重なお時間いただきまして大変恐縮でございますけれども、ご報告を申し上げます。  戸羽市長でありますが、2月21日にインフルエンザに罹患したことが判明したため、自宅療養を行っておりまして、本日の本会議に出席いたしかねましたので、ご報告申し上げます。 ○議長(伊藤明彦君) 次に、諸般の報告をいたします。  報告事項は、お手元に配布いたしました議長事務報告のとおりであります。  なお、事務局長をして概要の説明をいたさせます。事務局長。事務局長(戸羽良一) 命によりまして、平成27年第4回定例会閉会日の翌日であります平成27年12月19日以降の議長事務、諸般の事項につきまして、概要のご説明をいたします。  まず、議案の受理についてでありますが、今期定例会に市長から報告1件及び議案47件が提出され、これを受理しております。  次に、監査委員からの報告についてでありますが、平成27年12月及び28年1月執行の例月出納検査の結果並びに平成27年11月の定期監査の結果について、それぞれ報告がありました。  次に、請願の受理についてでありますが、別に配布した請願文書表のとおり、請願1件を受理しております。  次に、諸会議等についてでありますが、昨年12月22日には岩手県沿岸都市議会連絡会議による岩手県知事に対する要望活動及び岩手・宮城県際市町議会議長会による復興庁岩手復興局長に対する要望活動が盛岡市において行われ、議長が参加しております。  12月25日と本年1月7日には議会広聴広報特別委員会広報小委員会を開催し、市議会だより95号の編集校正を行い、1月20日に発行しております。  12月26日には会派代表者会を開催しております。  本年1月7日には議会運営委員会を開催しております。  1月14日には平成27年度岩手県市議会議長会第2回定期総会が八幡平市において開催され、議長及び副議長が出席しております。  1月19日には岩手県沿岸都市議会連絡会議研修会が遠野市において開催され、議長及び副議長が出席しております。  1月22日には全員協議会、復興対策特別委員会議会運営委員会及び議会広聴広報特別委員会広報小委員会を開催しております。  1月26日には陸前高田市選挙管理委員及び同補充員選考委員会を開催しております。  1月27日には陸前高田市議会・一関市議会・気仙沼市議会議員交流会が一関市において開催され、議長、副議長ほか議員15人が出席しております。  2月1日には岩手・宮城県際市町議会議長会と岩手・宮城県際選出県議会議員との懇談会が一関市において開催され、議長及び副議長が出席しております。  2月3日には全国広域連携市議会協議会総会が東京都において開催され、議長が出席しております。  2月5日には陸前高田市選挙管理委員及び同補充員選考委員会を開催しております。  2月12日には会派代表者会及び復興対策特別委員会理事会を開催しております。  2月17日には全員協議会を開催しております。  また、同日ですが、岩手県沿岸広域振興局大船渡センター所長等との情報交換会が本市において開催され、議長、副議長ほか議員15人が出席しております。  2月19日には今期定例会の運営等について協議するため、議会運営委員会を開催しております。  次に、その他でありますが、本年1月12日から14日には総務常任委員会が福井県鯖江市、永平寺町及び福井市において行政視察を実施しております。  1月28日から29日には議会運営委員会が神奈川県鎌倉市及び逗子市において行政視察を実施しております。  以上であります。 ○議長(伊藤明彦君) 以上をもって諸般の報告を終わります。 ○議長(伊藤明彦君) これより議事に入ります。  本日の日程は、あらかじめお手元に配布いたしました議事日程第1号によります。 △日程第1 会期決定 ○議長(伊藤明彦君) 日程第1、会期決定を議題といたします。  本件に関し、議会運営委員会の報告を求めます。議会運営委員会委員長、菅原悟君。 (議会運営委員会委員長 菅原悟君登壇) ◎議会運営委員会委員長(菅原悟君) 議会運営委員会からの報告をいたします。  今期定例会の運営につきまして、去る2月19日、本委員会を招集し、協議いたしましたので、その概要をご報告いたします。  今期定例会で審議いたします案件は、市長提出の報告1件及び議案47件、並びに議長提出の選挙2件及び請願1件であります。  また、一般質問の通告は6人の議員から、また予告は5人の議員から受けております。  なお、会期中に市長から追加議案の提出も予定されております。  したがいまして、会議の進め方でありますが、第1日目の本日は、まず市長の平成28年度施政方針について、また教育委員長から平成28年度教育行政方針について、それぞれ所信表明を受けます。  次に、報告1件を議題とし、質疑を行います。  次に、議案第1号及び2号の人事案件2件を一括議題とし、提案理由の説明を受け、議事の順序を省略し、それぞれ審議、表決いたします。  次に、議案第3号から議案第9号までの執行前提案7件については、それぞれ議題とし、提案理由の説明を受け、委員会付託を省略し、審議、表決いたします。  次に、議案第10号から議案第47号までの執行前提案2件、補正予算案8件、条例案20件及び新年度予算案8件、計38件につきましては、一括議題とし、提案理由の説明を受け、議長を除く全議員で構成する予算等特別委員会を設置し、本38件の議案審査を付託いたします。  次に、議長提出の議選第1号及び議選第2号の選挙2件について、議長の指名推選の方法により当選人を決定いたします。  次に、請願1件を議題とし、議事の順序を省略し、教育民生常任委員会に審査を付託し、散会といたします。  散会後、各常任委員会を開き、請願審査及び所管事務調査を行い、散会といたします。  各常任委員会散会後、議会広聴広報特別委員会広報小委員会及びICT小委員会を開き、付託事件審査を行い、散会といたします。  明2月25日から29日までは、休日及び議事の都合により休会といたします。  3月1日は3人、2日は4人の議員による一般質問を行い、延会といたします。  2日の延会後、議会広聴広報特別委員会広聴小委員会を開き、付託事件審査を行い、散会といたします。  3日は、4人の議員による一般質問を行い、これを終結し、散会といたします。  散会後、予算等特別委員会を招集し、正副委員長の互選を行い、散会といたします。  4日は、予算等特別委員会を開き、執行前提案、補正予算案及び条例案に係る議案審査を行い、これを終結し、散会といたします。  5日及び6日は、休日のため休会といたします。  7日は、本会議を開き、予算等特別委員会から執行前提案、補正予算案及び条例案に係る審査結果の報告を受け、表決し、散会といたします。  引き続き、予算等特別委員会を開き、新年度予算案の審査を行い、散会といたします。  8日は、予算等特別委員会を開き、付託された新年度予算案の審査を行い、散会といたします。  9日は、予算等特別委員会を開き、付託された新年度予算案の審査を行い、これを終結し、同委員会を閉会といたします。  10日は、復興対策特別委員会を開き、付託事件調査を行い、散会といたします。  11日から13日までは、議事の都合及び休日により休会といたします。  14日は、常任委員会を開き、付託された請願審査及び所管事務調査を行い、散会といたします。  15日は、議事の都合により休会といたします。  16日は、本会議を開き、予算等特別委員会から審査結果の報告を受け、表決いたします。  次に、同日、追加議案が上程される予定でありますので、これを審議、表決いたします。  次に、常任委員会における請願審査が終了した場合、審査結果の報告を受け、採否を決します。  また、委員会等から発議があった場合には提案理由の説明を受け、審議、表決いたします。  次に、議員派遣についてを議題とし、これを議決し、閉会といたします。  以上のことから、今期定例会の会期は、本日から3月16日までの22日間といたした次第であります。  各位の特段のご協力をお願い申し上げまして、議会運営委員会の報告といたします。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  ただいまの議会運営委員会からの報告のとおり、今期定例会の会期は本日から3月16日までの22日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、今期定例会の会期は本日から3月16日までの22日間と決定いたしました。 △日程第2 会議録署名議員の指名 ○議長(伊藤明彦君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において、4番、蒲生哲君及び12番、大坪涼子君を指名いたします。 △日程第3 例月出納検査及び定期監査の結果報告 ○議長(伊藤明彦君) 日程第3、例月出納検査及び定期監査の結果報告を行います。  事務報告の際にも申し上げましたように、本市監査委員から平成27年12月及び平成28年1月執行の例月出納検査の結果、平成27年11月実施の定期監査の結果について、お手元に配布いたしました報告書写しのとおり報告がありました。  以上をもって例月出納検査及び定期監査の結果報告を終わります。 △日程第4 市長の施政方針演述 ○議長(伊藤明彦君) 日程第4、市長の施政方針演述を行います。  平成28年度施政方針につき、所信表明方の申し出があります。  よって、これを許します。副市長。    (副市長 長谷部智久君登壇) ◎副市長(長谷部智久君) 市長にかわりまして私から施政方針について代読させていただきます。  本日ここに、平成28年第1回市議会定例会が開催されるに当たり、今後の市政運営並びに平成28年度の主要施策について、所信の一端を申し上げます。  東日本大震災の発生から間もなく6年目を迎えようとしています。  震災で犠牲となられた方々に改めて哀悼のまことをささげるとともに、いまだ行方がわからず探し続けているご家族のご心中をお察し申し上げる次第であります。  また、今なお市内外で避難生活を続けておられる皆様に対しましても、心よりお見舞いを申し上げます。  そして、国内はもとより世界各国の皆様から、継続的なご支援をいただいておりますことに対しまして、陸前高田市民を代表して心から感謝の意を表するところであります。  震災から5年目という大きな節目であった昨年は、国、県との連携を図りながら震災復興計画に掲げた各種施策を着実に実施し、様々な復興事業を推進することができました。  平成26年3月から稼働された全長約3キロに及ぶ巨大ベルトコンベヤーは、昨年の9月までに東京ドーム4個分の土砂を搬出し、復興事業の象徴としての役目を終え、復興は新たなステージへと歩みを進めているところであります。  震災後、復興の最重点課題として取り組んでいる住宅再建については、防災集団移転促進事業において、土地区画整理事業区域内を除く全28団地が完成し、住宅再建が進んでおります。また、災害復興公営住宅等整備事業においては、市内11団地のうち、既に5団地が完成しており、平成28年度末までに全ての建設が完了する予定であります。被災市街地土地区画整理事業においては、高田地区の高台2において、被災者の方々に宅地の引き渡しを行っており、残る高台についても、一日も早く引き渡しができるように宅地の整備工事の一層の進展に傾注する所存であります。  国においては、今後の復興事業の推進に当たって、平成28年度以降を「復興・創生期間」と位置づけ、被災地の「自立」につながる施策の考え方を示した上で、復興の基幹的事業については、実質的な負担はゼロとしながらも、全国共通の課題へ対応する事業について、被災自治体においても一定の事業費負担を求めるとの方針を示したことから、今後も、より一層、国、県との事業連携を進めながら効率的かつ効果が最大限に発揮できる事業推進に努めていかなければならないと考えているところであります。  また、地方創生の推進に向けては、一昨年に制定された「まち・ひと・しごと創生法」に基づき「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定され、国と地方が相携えて、人口減少の克服・地方創生の実現を目指していくこととされております。  さらに、政府では昨年10月に、少子高齢化に真正面から挑み、「強い経済」「夢をつむぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」の「新三本の矢」の実現を目的とする「一億総活躍社会」に向けたプランを策定するため、一億総活躍推進室が設置されるとともに、11月には、その実現に向けた緊急対策の方針が示されたところであります。  本市におきましては、総合戦略策定の推進組織として、庁内に「人口減少対策戦略会議」を設置、また、外部委員16名から成る「陸前高田市まち・ひと・しごと総合戦略策定会議」をあわせて組織し、各種アンケート調査や戦略の提案募集などを実施しながら「陸前高田市人口ビジョンと総合戦略(案)~ノーマライゼーションという言葉のいらないまち・陸前高田~」を策定し、現在、成案化に向けて最終的な調整を行っているところであります。  人口ビジョンでは、平成27年度から平成31年度までの5年間で取り組む総合戦略の方針や施策を念頭に置きながら、本市の将来人口を中長期にわたって展望し、復興事業が途上にある中で、まずは「中心市街地の整備とともに見込まれる雇用者の受け入れ」と「震災をきっかけとして市外に転出された方々の帰還・帰郷をかなえること」を重視し、総合戦略の取り組みにより、2060年に約1万1,700人を目指すこととしております。  また、総合戦略では、「陸前高田への新たな人の流れを創造し、『思民』が集うまちをつくる」「復興を契機に若者が活躍できるしごとの創出につなげる」「結婚・出産の希望をかなえ、子育てを協働で支える環境をつくる」「安心につなげる暮らしやすいまちをつくる」の4つを基本目標とし、目標を実現するために実施する7つの基本施策を設定しているところであります。  第1に、「『陸前高田思民』の拡大と市民総活躍の環境づくり」であります。  本市に関心と愛着を持ってくださっている人を対象とした「陸前高田思民」制度の創設、小中学校の空き校舎を活用し、県内外の大学生などがボランティア活動や研究を行う拠点施設の整備を促進し、交流人口のさらなる拡大に努めるとともに、高齢者、障がい者、女性や若者の雇用の機会を創出することで地域産業の活性化につなげる取り組みを進めてまいります。  第2に、「ふるさと『陸前高田』住みたいまち移住・定住支援プロジェクト」であります。  市内の空き家情報調査の実施とデータベース化、移住相談者を対象としたワンストップ窓口の設置、U・Iターン者への移住支援・奨励金の拡充など、移住者の受け入れから受け入れ後の支援まで切れ目のない、移住定住の促進を進めてまいります。  第3に、「陸前高田まるごとブランド化戦略」であります。  「たかたのゆめ」「エゾイシカゲ貝」や「気仙スギ」など、本市独自の地域資源を活用した商品開発やブランド化、生産体制づくりを民間と連携しながら取り組み、農林水産業の活性化と新規就業者の確保を進めてまいります。  第4に、「起業家・新規事業者応援プロジェクト」であります。  新たな事業者となり得る人材を発掘するため、チャレンジショップの無償貸与や、起業プランコンテストの取り組みを積極的に進めるとともに、新規事業者及び業種転換事業者への設備投資補助、地元雇用確保に対する支援も行いながら、地域産業の活性化を図ってまいります。  第5に、「たかたっ子・子育てサポート体制づくり」であります。  妊産婦へのヘルパー訪問による家事援助や相談員によるバックアップ体制の確立、NPO法人などと連携した託児・子育てサービスの提供など、出産から子育てまで切れ目のない支援を実現し、子育てしやすい環境の整備に努めてまいります。  第6に、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の確立」であります。  働きやすい職場づくりに取り組む事業所への支援や、家族・地域で支える子育てを実現するため、子育て支援団体等との連携を図りながら、子育てと仕事の両立を推進してまいります。  第7に、「持続可能な公共交通システムの構築と安心安全なまちづくり」であります。  幹線道路沿いに立地しない中山間地域の交通手段を確保するとともに、災害時の防災拠点として活用され、生活サービスの利便性が高く、地域住民と地域外の新たな人材との交流拠点地域の形成に取り組んでまいります。  この7つの基本施策を推し進めることで、人口減少や少子高齢化が抑制され、地域の産業、生活に必要なサービス、対外的な交流など、様々な分野において維持・活性化が図られ、次世代を担う若者を初め、市民の誰もが生き生きと暮らす「ノーマライゼーションという言葉のいらないまち」をつくってまいります。  次に、新年度予算(案)の総括的な部分について、その概要を申し上げます。  平成28年度当初予算については、震災復興計画の復興展開期の中間年として、引き続き、住宅再建整備や新たな中心市街地の整備のほか、公共施設の復旧事業を行うなど、復旧・復興事業の継続、加速化を図るとともに、まち・ひと・しごと総合戦略に基づき、交流人口の拡大や子育て支援等に係る事業を推進していくこととしております。  一般会計全体では、これらの事業等の実施に必要な予算として、689億5,700万円としており、対前年度比で42.3パーセントの減としております。  また、6つの特別会計については、国民健康保険事業の広田診療所整備や介護保険事業の給付費の増などにより対前年度比1.2パーセントの増となり、一般会計と特別会計を合わせた全会計の総額は、762億3,600万円で、対前年度比39.8パーセントの減としております。  次に、陸前高田市震災復興計画に掲げる6つの復興のまちづくりの基本方向に従い、主要施策について申し上げます。  第1に、「災害に強い安全なまちづくり」に係る諸施策についてであります。  東日本大震災の津波により、防潮堤、河川水門及び河川堤防は甚大な被害を受けたところでありますが、この経験と津波防災、減災への教訓を謙虚に受け止め、再び人命や財産が失われることのない防災施設の整備や、避難訓練の実施、防災教育の徹底などハード・ソフトの両面にわたる多重防災型のまちづくりに取り組み、さらなる防災意識の向上を図っていくことが必要であります。  海岸保全施設については、高田地区海岸防潮堤工事及び気仙川河口水門整備を岩手県と連携を図りながら整備促進に取り組んでまいります。また、災害時に市民や来訪者が安全に避難できるよう、避難誘導標識の整備を進めてまいります。  地域防災対策については、避難マニュアル等の内容を踏まえ、復興の進捗状況に合わせて、地域防災計画の見直しを行うとともに、新たに業務継続計画の策定にも取り組んでまいります。  消防の救援・救護体制については、消防防災センターを中心とした迅速な消防救急体制を確立するとともに、消防職団員の教育訓練を図りながら、消防技術を伝承し、活動時の安全確保に努めてまいります。また、消防防災センターの機能を活用し、市民の防災意識の高揚のための教育・啓発活動にも努めてまいります。  消防活動のかなめとなる救急車、消防車両については、更新整備を進めながら、即応力を向上させ、市民生活の安心安全に努めてまいります。  消防団の活動拠点となる消防屯所については、順次高台に整備を進めるとともに、消防団員の処遇改善を図り、団員確保に努めてまいります。  災害に強い情報通信インフラの整備については、防災行政無線の放送内容が聞こえにくい地域を解消するため、防災行政無線子局の新設や戸別受信機の貸与を行うとともに、多機能な防災行政無線の整備のためにアナログ電波からデジタル電波への更新を継続して取り組んでまいります。また、メールやホームページ等からの防災情報を速やかに伝達するため、全国瞬時警報システム「Jアラート」からの情報を自動配信するシステムの整備や土砂災害情報相互通報システムの普及を図ってまいります。  自主防災組織については、活動の活性化と未設置地域への設置促進のため、地域防災のリーダーを対象とした防災研修会を開催し、地域防災力の向上に努めてまいります。  さらに、防災資機材の整備費に対し補助金の交付を継続し、防災備蓄倉庫の整備や備蓄品の充実を図ってまいります。  災害に強い道づくりについては、国道45号アップルロード交差点と高田地区の高台に整備される拠点エリアを浸水区域外のルートで直接結ぶ、「高田・米崎間道路」の整備に取り組んでまいります。  第2に、「快適で魅力のあるまちづくり」に係る諸施策についてであります。  被災した市街地については、高田地区・今泉地区の被災市街地復興土地区画整理事業により、移転先決定に向けた換地手続と、宅地の整備を進めてまいります。平成28年度は高田地区・今泉地区において、全ての換地先の提示を行い、造成が終了した高台、かさ上げ地から引き渡しを進めてまいります。  被災した住居地域については、移転元の用地取得や取得用地の管理を進めながら、策定された土地利用計画に基づき、土地の利活用に向け、地域住民の憩い、交流の場としてのコミュニティ広場や水産関係用地などの整備を図るとともに、被災した地域の土地利用計画調査を実施してまいります。  高田松原津波復興祈念公園の整備については、平成24年度以降、国、県、市が共同で有識者委員会を設置し、基本構想や基本計画の検討が進められたところであります。また、平成26年10月には、(仮称)国営追悼・祈念施設の設置について閣議決定がなされ、平成27年度に事業化、基本設計が進められているところであり、平成32年度の完成を目指し、平成28年度は実施設計に着手するとされております。  三陸縦貫自動車道の整備については、平成23年度に事業化された「唐桑高田道路」において、今年1月に気仙トンネルが貫通したところであり、平成30年度の供用を目指し、引き続き、事業が進められているところであります。  市道等の整備については、都市活動を支えるため、高台移転事業に合わせた関連道路の整備とともに、災害時の円滑な避難を確保する防災道路網の整備に取り組んでまいります。また、橋梁の整備においては、気仙川上流への(仮称)今泉大橋の新設、姉歯橋、誂石橋及び気仙大橋の復旧整備を促進します。  公共交通については、JR大船渡線のBRTでの本格復旧に当たり、今後、災害に強い道路ネットワークや新市街地、公共施設の整備など新しいまちづくりの復興段階に応じた柔軟な運行の実施など、鉄道事業者とも連携しながら、市民や来訪者にとって安全安心で、利用しやすい交通手段の確保に努めてまいります。  路線バスについては、引き続き、市民の利用実態の把握に努め、地域間幹線バスやBRTなどの幹線交通への接続性を向上させるとともに、乗り合いタクシーやデマンド交通実証運行の継続に加え、福祉有償運送や生出地区の交通手段の確保など、復興状況や地域の実情に応じた公共交通ネットワークの検討を行ってまいります。  第3に、「市民の暮らしが安定したまちづくり」に係る諸施策についてであります。  恒久的な住宅の確保については、被災者が早期に入居可能な災害公営住宅の整備を岩手県と協力しながら、引き続き、推進してまいります。平成27年度末においては、市内における建設予定895戸のうち、460戸の完成を見込み、残す435戸についても、平成28年度内の完成に向けて取り組んでいるところであり、完成後、速やかに入居ができるよう努めてまいります。  また、自力再建者を対象に、市の独自支援として給水工事、道路整備工事等の支援事業を継続するとともに、市建設業協会との協働で専門的な見地から、被災者の住宅再建の相談に応じる場の提供に努めてまいります。  既存の市営住宅については、平成27年度から導入した指定管理者制度により、適切な管理運営に努めます。  一般住宅については、引き続き、耐震診断、耐震改修に対する助成を行い、防災に強いまちづくりに努めるとともに、リフォーム助成を通じて、市内経済の活性化にも配慮してまいります。  国の空家等対策の推進に関する特別措置法の施行に伴い、市内の空き家実態調査に取り組むとともに、結果を踏まえ、移住定住支援の「空き家バンク制度」創設につなげてまいります。  水道事業については、安全で安心な水道水の安定供給を図るため、施設の更新や適切な管理運営に努めるとともに、土地区画整理事業などの復興事業との整合を図りながら、配水管等の水道施設の整備を進めてまいります。  簡易水道については、平成26年度から着手している横田地区の拡張工事を継続してまいります。  下水道事業については、高田地区及び今泉地区における土地区画整理事業等と調整を図りながら、整備を進めることとしており、平成24年度から進めてきた高田町和野地区の汚水管渠整備は、本年3月に完了し、4月から供用開始する予定となっております。今泉北地区から国道45号及び高田松原津波復興祈念公園区域における雨水排水対策については、平成28年度から公園整備に先行して雨水管渠整備を進めてまいります。また、住宅再建等に伴う、下水道区域内外の水洗化を進めるため、下水道への接続に対する住宅再建等排水設備設置工事支援金のほか、各世帯の浄化槽設置に対する補助事業に、市独自のかさ上げ補助を継続してまいります。  子育て支援については、子ども子育て支援新制度に対応した施設として再建整備される高田保育所や、保育所における一時預かり事業、延長保育事業等を継続実施するとともに、育児相談支援機能強化のための新たな支援員を配置するなど、子育て環境の充実を図ってまいります。  児童の健全育成については、放課後児童クラブへの支援を強化するとともに、家庭相談などを通じて支援が必要な児童や保護者を把握し、必要に応じて教育委員会や要保護児童連絡協議会などと連携を図りながら、地域で子どもを育て守る体制づくりを構築してまいります。  地域医療については、県立高田病院は、気仙地区においても重要な医療機関であるとともに、一般病床による入院機能を備えた医療機関として、平成29年度内の本設による開設に向けて引き続き、県に対して働きかけてまいります。あわせて保健福祉総合センターについては、県立高田病院と同時期の開設を目指し、高齢者関連施設等の関係施設の集約化による、保健医療福祉総合エリアの推進に努めてまいります。  広田診療所の整備については、地域医療を確保するため、コミュニティ施設の整備と並行して、平成28年度内の開設に向けて取り組んでまいります。  医療費助成については、扶助対象を中学生まで拡大し、子育て支援を継続するとともに、未就学児童及び妊産婦を対象とする現物給付を今年8月診療分から実施してまいります。また、国民健康保険税については、震災による被災者の急激な負担増への緩和措置として引き続き、低所得世帯に対し減免を継続するとともに、国保世帯全体の負担軽減についても、検討を行ってまいります。  健康支援については、地域包括ケアアドバイザーの設置や、健康相談員による仮設住宅、災害公営住宅等の家庭訪問や健康相談を実施し、精神的な不安解消を図りながら、健康保持に努めてまいります。  生活習慣病予防対策については、岩手医科大学と共同で実施する被災者健診とあわせた特定健診、各種健診の勧奨を推進し、普及啓発を図りながら受診率向上に努めてまいります。  母子保健については、定期的な妊婦、乳幼児健診及び各種教室などの充実を図り、妊娠、出産、育児まで、安心して子どもが産める環境づくりに努めてまいります。また、乳幼児歯科健診において、保護者への口腔衛生の周知啓発や希望者へのフッ素塗布を実施するなど、3歳6か月児における県内齲歯保有率ワースト1からの脱却に向けて取り組んでまいります。  在宅医療については、多職種連携による保健、医療、介護、福祉のネットワークづくりをより強固なものとして、切れ目のないサービス提供の体制を構築し、在宅医療支援及び緩和ケアの充実に努めてまいります。  高齢者福祉については、生活支援を必要とする高齢者等に対し、配食サービス、外出支援事業や軽度生活援助事業等に加え、在宅において重度要介護高齢者を介護している低所得世帯の経済的な負担を軽減するため、家族介護用品等支給事業などの生活援助サービスを充実させてまいります。  地域包括ケアシステムについては、医療、介護、予防、福祉関係者等と地域住民が地域の実態や課題等を共有するために取り組み始めた「地域ケア会議」を広げてまいります。また、ひとり暮らしの高齢者や高齢者だけの世帯が増加する中で、地域での見守り活動、関係機関等との見守り協定などの連携により、事件、事故の未然防止に努めるとともに、高齢者が生きがいや役割を持って暮らせるように、世代を超えて集い、語らい、交流できる居場所や地域づくりを一層進めてまいります。  高齢者の増加に伴い、認知症を患う方が増加するおそれがあることから、認知症初期集中支援チームにより、家族を含めた初期支援を包括的、集中的に行い、かかりつけ医等と連携したサポート体制を構築するとともに、認知症を正しく理解し、認知症の方やその家族のよき理解者となる住民を増やす取り組みを進めてまいります。また、徘回高齢者の初期捜索を迅速に行うために、ステッカーを配布し、高齢者を安全に保護できる体制づくりを引き続き、進めてまいります。  生活への困り事や不安を抱えている相談者に対して、具体的な生活支援プランを作成し、寄り添いながら自立に向けた支援を行っていくため、生活困窮者自立支援事業に取り組んでまいります。  東日本大震災における避難行動要支援者への支援状況を踏まえて、要支援者の状況把握とその名簿等の整備を進めており、災害時に実効性のある避難支援ができるよう、関係者の協力による避難支援体制の充実を図ってまいります。  障がい福祉ニーズの把握と福祉サービスの向上については、障がい者を中心としたワーキンググループなどによりニーズを把握し、満足のいく適切なサービスが提供されるよう努めてまいります。  自殺予防対策については、悩みを抱える人の自殺のサインに気づき、見守るゲートキーパーや、苦しみや悩みを聞くことで相手の心を癒やし、孤独や不安を軽減させる手助けをする傾聴ボランティアを引き続き養成し、地域でできる支援体制を構築してまいります。  被災者の方々に対する住宅再建の支援については、岩手県や市の補助金制度の活用や住宅再建相談会等の各種相談会を通じ、よりよい再建ができるよう相談支援体制の強化を図るとともに、新しい環境への適応を支援するため、見守りや地域との交流支援を行いながら、安心して暮らせる環境づくりに努めてまいります。  「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」の推進については、昨年策定したアクションプランに基づき、高齢者、障がいのある方、妊婦さん、外国人や子どもたちなど、全ての人が差別されることなく、笑顔があふれるまちづくりを進めるとともに、バリアフリーの新市街地形成を目指します。  野球場、サッカー場等のスポーツ施設の整備については、津波復興祈念公園内に復旧することとし、平成28年度は、災害復旧事業により、工事着手する予定であります。  また、新庁舎の建設については、国の「復興・創生期間」である平成32年度の完成を目指し、庁舎建設用地の選定事務を進めてまいります。  第4に、「活力あふれるまちづくり」に係る諸施策についてであります。  被災農地及び農業用施設の復旧については、県と連携を図りながら一刻も早い営農再開を目指してまいります。下矢作、小友、広田地区においては、農地利用の集団化と生産性の向上のため、土地改良事業により圃場の大型化を進めていることから、意欲ある経営体の強化育成支援に継続的に取り組むとともに、持続可能な農業基盤を構築してまいります。  中山間地域においては、集落協定、個別協定による耕作放棄地の防止に努め、農業の持つ多面的機能の維持、発展とあわせ、環境保全に資する農業生産の確立を推進してまいります。  営農拠点施設、大規模園芸施設を最大限活用するため、営農指導体制の強化と新規就農者の育成体制の確立を進めるとともに、振興作物を初めとする高収益園芸作物の栽培普及と遊休農地の活用を図りながら、土地利用型作物と園芸作物を組み合わせた高生産性農業への転換を進めてまいります。  地域ブランド米「たかたのゆめ」については、消費者から評価をいただき、しっかり定着できるよう、品質、食味、安全のブランドイメージを確立するとともに、生産量の拡大と栽培、流通体系の確立等一層の推進に努めてまいります。また、「北限のゆず」など、新たな特産品のブランド化や6次産業化への取り組みを進めることで、農業を通じた活力ある地域づくりを進めてまいります。  鳥獣被害防止対策につきましては、電気柵の設置とあわせ、鳥獣被害対策実施隊による捕獲活動をさらに活発なものとし、被害防止に向けた取り組みを強化してまいります。  森林整備については、木価の低迷等により山に手が入らない状況が続いていることから適正な保育や間伐等を行い、災害防止、水資源の涵養等森林の持つ多面的な機能をフルに活用できるよう努めてまいります。  林業振興については、良質の用材の生産やバイオマス活用により、地域木材を有効利用し、関係業界の活性化を図る流通ルートの確立を目指すとともに、気仙スギを活用した商品開発や生産体制づくりの取り組みを支援し、新たな雇用の創出に取り組んでまいります。  林業の経営基盤整備については、林道の整備を引き続き促進するとともに、森林施業の集約化及び効率化の取り組みに対する支援を行ってまいります。  気仙スギを初めとする地元木材の利用促進については、住宅建築の加速化に合わせ地元材活用への支援を行うとともに、供給体制の強化に向けた取り組みを支援してまいります。  林業の担い手対策については、新規参入を促す事業モデルの構築を図るとともに、新規参入者に対しては、資格取得に係る技能講習等受講料や林業機械購入などへの助成を行い、担い手の確保、育成に努めてまいります。  松くい虫被害対策については、被害木の効率的な駆除作業を進めるとともに、可能な松林については、積極的な樹種転換を図ります。  漁港等の整備については、漁業活動のさらなる向上と安全で安心な生活再建が図られるよう、早期完成に向け、鋭意工事を進めてまいります。  漁業再建については、養殖施設を初めとする陸上施設等もおおむね完成し、各種養殖生産も震災以前の出荷量に回復していることから、広く全国の消費者に向け、「広田湾産水産物」の情報発信に取り組みながら、広田半島大漁まつりや首都圏での物産販売などを通じた販路拡大の取り組みを支援してまいります。  また、日本国内で唯一、種苗から生産出荷までの養殖技術が確立されている「エゾイシカゲ貝」を、陸前高田オンリーワンブランドとして国内外にPRしながら安定した養殖生産量の拡充を図ってまいります。  漁業の担い手育成確保対策については、若い世代の漁業離れを解消するために実施してきた水産教室の対象を、小中学生から高校生まで拡充し、より漁業の魅力を伝える体験学習の開催に取り組んでいくとともに、「がんばる海の担い手支援事業」の継続により、新規参入者及び担い手の育成確保に努めてまいります。  商工業の再建については、高田地区及び今泉地区の土地区画整理事業による新たな市街地への商店街整備について、商店や事業所の早期再建が図られるよう、県によるグループ補助金のほか、復旧事業費補助金や被災事業者復興支援事業費補助金を継続するとともに、新たにテナント事業者本設店舗建設支援事業や店舗等ユニバーサルデザイン推進事業を実施し、早期の商店街再生に向けた取り組みを進めます。  物産振興については、産業まつりの開催やプレミアム商品券事業の推進、市外への販路拡大の取り組みを支援し、地場産品の消費拡大に取り組んでまいります。  就業の場の創出と雇用確保については、緊急雇用創出事業による就業機会の創出に取り組むとともに、雇用拡大奨励金の支給や求職者の資格取得支援などにより、安定的な雇用が確保されるよう、ふるさとハローワークや関係団体と連携しながら、雇用対策に取り組んでまいります。さらに、U・Iターン者や受け入れ企業への支援拡充、お試し就業補助金の実施などについて、検討してまいります。  地場企業の再建支援や企業誘致の推進については、市が制度化してきた誘致支援策の拡充とあわせ、国や県が行う支援制度の活用推進を図ることにより、産業の基盤整備に努めてまいります。  観光の振興については、引き続き、被災地見学等の受け入れによる防災教育旅行や企業研修などによる誘客に取り組むとともに、さらなる交流人口の拡大を戦略的に進めるため、その事業に特化した法人の設立・運営について支援してまいります。名古屋市を初め、本市を支援していただいている個別自治体や、昨年協定を締結した川崎フロンターレなど各種団体との様々な事業連携による交流を深めてまいります。また、「陸前高田市に来ないと食べられないご当地グルメ」の完成、提供開始など、交流人口の拡大とあわせて市内産品の消費拡大と知名度向上を進めてまいります。  新たに整備される「重点道の駅」については、平成28年度に物販施設の基本、実施設計を進めてまいります。  また、多くの方々が訪れている「奇跡の一本松」については、引き続き、来訪者の安全性及び利便性の向上に努めていくとともに、震災の経験や記憶、津波の脅威を次世代に伝えるため、中心市街地の核として新たに整備を計画している「(仮称)一本松記念館」について、基本構想、基本計画の策定を進めてまいります。  一方、時間の経過とともに、震災の記憶の風化が進み、マスメディアによる報道の機会も減少していることから、広報やホームページを初め、フェイスブック等のソーシャルネットワークを活用し、全国、海外に向けて、復興の状況はもとより、観光資源やイベントなど様々な情報を広く発信してまいります。  ふるさと納税については、昨年7月から受け付けを再開し、12月までの6か月間で2億6,000万円の寄附を頂戴したところであり、市内の農林水産物を初め、果樹、加工品など全国に広くPRできたところであります。また、お礼品の梱包、発送作業について、高齢者や障がいのある方々に担っていただくことで、就労支援を通じた生きがいづくりにも役立てられているところであります。今後も、引き続き、特産品のPRに力を入れていくとともに、新たな特産品の開発や、就労支援の仕組みづくりに取り組んでまいります。  第5に、「環境にやさしいまちづくり」に係る諸施策についてであります。  再生可能エネルギーの活用推進については、太陽光や木質バイオマスなど再生可能エネルギーを利用した環境に優しいまちづくりを推進するため、一般家庭への導入支援制度を充実させるとともに、災害時に自給できるエネルギーの確保と市民意識の醸成を図ってまいります。  限りある資源を有効に活用した循環型社会を構築するため、使用済み小型家電の回収、リサイクルを呼び掛け、貴重な資源の再利用に取り組みながら、ごみの減量化を推進してまいります。  公共施設については、横田中学校や下矢作、広田地区コミュティセンター等に太陽光発電及び蓄電設備を設置し、災害時においても一定のエネルギーを自給できる体制を整備してまいります。  放射性物質の調査については、引き続き測定調査を実施するとともに、希望者には測定機器の貸し出しを行い、継続的に放射性物質の監視と調査結果の公表を行ってまいります。  第6に、「協働で築くまちづくり」に係る諸施策についてであります。  住宅再建に伴う高台等への移転については、防災や福祉活動の基盤となるこれまでのコミュニティが継続できるよう配慮するとともに、地理的な条件や利便性を踏まえた調整についても、地域の話し合いを基本に検討し、コミュニティの再生を図ってまいります。  コミュニティ施設等の整備については、広田町前花貝地内において再建を進めている広田地区コミュニティセンターの建設工事に着手し、早期の完成に努めるとともに、診療所、消防屯所を含めた新たな防災拠点の整備を進めてまいります。  また、小友地区については、被災したコミュニティセンターの高台移転のため、調査設計や用地取得を進め、早期の工事着手に努めてまいります。  各地区の自治会館については、引き続き、流失した施設に対する新築再建、防災や避難所に対応した増改築等に対する支援を行うとともに、新たな住宅団地内の集会施設等への新築につきましても支援を行ってまいります。  次に、今後の行財政運営について申し上げます。  市税の状況につきましては、総額は回復傾向にあるものの、基幹税目である固定資産税については、減免措置などにより震災前の状況には至っていないことから、納税貯蓄組合の活動支援やコンビニ収納の継続を図るなど、県内でもトップクラスの収納率を維持しながら、限られた財源を最大限に活用した各種事業の推進に努めてまいります。  市職員については、震災からの復興を一日も早くなし遂げるためには、職員一人一人が常に市民の目線に立ち、使命感と意欲を持って効率的で質の高い行政サービスを提供することが重要であることから、積極的に職員の意識改革と資質の向上に努めてまいります。さらに、復興事業の推進に当たっては、引き続き、県内さらには全国の自治体からのご支援による職員派遣を受けながら、職員の適正配置に努めてまいります。また、復興業務の増加や生活環境の変化等により、本市職員・派遣職員とも、精神的な負担が大きいことから、組織的なメンタルヘルス対策や長時間労働対策にも取り組んでまいります。  組織体制においては、今後の復興事業等を見据えた組織の再編を行い、復興事業の一層の加速化を図ってまいります。企画部においては、商工観光課に企業支援係を設置し、企業支援に取り組んでまいります。民生部を「保健課」、「地域福祉課」、「子ども子育て課」、「市民課」に再編し、市民のニーズに合わせた事務の執行体制を整備し、窓口のワンストップ化に努めます。建設部、都市整備局、復興対策局の3部局においては、今後の事業内容に合わせ、より連携を強め、事業の一体化を図るため「建設部」、「復興局」の2部局体制とし、より機動的・効率的な体制を構築し、復興を加速してまいります。  最後になりますが、震災復興計画の6年目を迎える本年は、これまでの5年間の復興事業をしっかりと振り返り、いま一度、歩んできた道を見つめ直す必要があると感じております。  その上で、さらなる復興事業の進展と本市の「強み」を最大限に生かした新しい事業への取り組みを進めるとともに、この5年間でつないできた「ご縁」というものを大切にし、広げていくことによって創造性を持った新たな陸前高田市をつくり上げることにつながっていくと思っております。  今後も、市民一人一人に笑顔があふれ、心豊かに過ごせるまちを実現するため、皆様とともに全力を挙げて取り組んでまいります。  以上、市政運営の基本方針と新年度の主要施策の概要について申し上げました。  議員各位と市民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げまして、所信といたします。
    ○議長(伊藤明彦君) 以上をもって市長の施政方針演述を終わります。 ○議長(伊藤明彦君) この際、暫時休憩いたします。休憩時間は10分程度といたします。    午前10時59分 休   憩    午前11時06分 再   開 ○議長(伊藤明彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △日程第5 教育委員長の教育行政方針演述 ○議長(伊藤明彦君) 日程第5、教育委員長の教育行政方針演述を行います。  教育委員長から平成28年度教育行政方針につき、所信表明方の申し出があります。  よって、これを許します。教育委員長。   (教育委員長 松坂泰盛君登壇) ◎教育委員長(松坂泰盛君) 平成28年第1回市議会定例会の開会に当たり、教育行政方針について所信の一端を申し上げます。  東日本大震災発災からこれまで、教育委員会といたしましては、学校教育、生涯学習の両面にわたって、ハード・ソフト全般の教育環境整備に努めるとともに、特にも、子どもたちの心のケアについては、重点的に取り組んできたところであります。  しかしながら、震災後5年の区切りのときを迎えようとしている今日に至っても、なお、子どもたちを取り巻く環境は厳しい状況が続いており、引き続き、教育行政の重点課題として取り組むことが重要であると、認識しているところであります。  このような状況の中、「郷土で学び夢を拓く、心豊かでたくましい人づくり」を基本理念に据えた陸前高田市教育大綱のもと、第1に「子どもたちの「生きる力」を育む学校教育の推進」、第2に「人生を豊かにする生涯学習、魅力ある社会教育の推進」、第3に「新しいまちづくりに向けた教育環境の整備」、第4に「多様で個性ある文化の創造」の4つの基本方針に基づいて、市民一人一人が生きがいを見出し、心豊かに暮らすことができるようになるための教育施策や事業を展開していくことが、教育委員会、学校、そして、地域の使命かつ責務であると考えております。  以下、これらの陸前高田市教育大綱基本方針を受け平成28年度の教育行政施策について申し述べます。  第1に、「子どもたちの「生きる力」を育む学校教育の推進」についてであります。  変化が激しく厳しい現代社会を生き抜くために、子どもたちには主体的に判断して行動する資質や能力などの「生きる力」が求められており、そのためには、「確かな学力、豊かな人間性、健康・体力」の「知・徳・体」をバランスよく育てること、学校だけではなく、家庭や地域の理解と協力を得て、社会全体で子どもたちの教育に取り組むことが必要とされております。  「確かな学力・豊かな心・健やかな体を育む学校教育」についてでありますが、確かな学力の育成につきましては、児童生徒が、基礎的・基本的知識や技能を習得し、思考力・判断力・表現力を身につけられるよう、市内全小中学校において、学力向上アクションプラン及び重点取り組みリストに基づいた到達目標を共有し、各種調査の結果を生かしながら子ども一人一人への理解を深め、個に応じた指導と授業改善により、確かな学力の定着に努めてまいります。  また、学校と家庭の協力関係を密にすることにより、望ましい生活習慣や学習習慣などの家庭教育の充実を図るとともに、引き続き子どもたちの夜間・休日の貴重な自学自習の場としての「学びの部屋」の活動を支援してまいります。  さらに、子どもたちの国際的視野を醸成するため、英語検定の奨励、英語力向上に向けた学習の場である「英語の部屋」の継続、外国語指導助手の活用など、外国語活動のさらなる充実を図ってまいります。  豊かな心の育成につきましては、震災の体験から学んだことを教訓として、生命の大切さ、感謝や思いやりの心、家族愛や郷土愛、強い意志や向上心などを育むため、道徳教育の充実にも努めてまいります。  さらには、体験活動などを充実することにより、自己の生き方や人々とのかかわりを大切にし、他者への思いやりと感謝の気持ちなどを表現できる心を育ててまいります。  生徒指導につきましては、学校や家庭、関係機関等との連絡・連携を密にし、引き続き支援体制の充実に努めてまいりますが、特にも大きな社会問題となっている「いじめ」については、どの子どもにも、どこの学校でも起こり得るもの、子どもが社会性を身につける上でしばしば起こり得るものという認識に基づき、いじめは絶対に許さないという強い姿勢のもと、これまで以上に学校・家庭・地域との連携を強化し、早期発見、早期解決に努めるとともに、子どもたちが安心して、自由に自己表現し、自己実現に向けて努力できる、いじめのない学校風土づくりに努めてまいります。  健やかな体の育成につきましては、各種の調査の活用や効果的な運動プログラムによる取り組みを継続するとともに、学校生活における運動や遊びを奨励して、運動に親しみながら体力の向上を図るなど、基本的な生活習慣の形成に努めてまいります。  さらに、学校給食におきましても、放射能検査を継続するなど、より安全・安心な給食を提供するとともに、「食育」の授業などを通して、食の大切さについて理解を深め、子どもたちの望ましい食習慣の育成に努めてまいります。  本市の子どもたちの学力、体力などの状況につきましては、昨年12月に「陸前高田市の子どもたちの様子について」と題して、市内の全家庭に配布し、お知らせしたところでありますが、「知・徳・体」のバランスのとれた子どもの育成に向けて、子ども、学校のみならず、家庭や地域、そして行政が一体となって推進していけるよう、引き続き取り組んでまいります。  次に「たくましく生きていく力を育む学校教育」についてであります。  本市の子どもたちは、これまで震災による様々な困難に直面しながらも、多くの皆様からたくさんの支援や激励をいただきながら、それぞれスポーツや勉強に励んできたところであります。  今後とも本市の子どもたちには、新しいまちづくりに向けて日々たゆまぬ努力を重ねている地域の中で、郷土を愛する豊かな心とともに、震災に負けないで目の前の困難を乗り越えられる、たくましい力が身についていくよう、意を尽くしてまいります。  また防災学習等の継続により、指導内容や方法について全ての教職員で共有し、改善を図りながら、震災を風化させず、確かに語り継ぐ防災教育を推進し、将来にわたって学習成果が生きるよう努めてまいります。  さらに、市長と児童の語る会等の開催により、これからのまちづくりについて主体的に考え、発信していくことができる子どもを育ててまいります。  次に「一人一人に配慮した学校教育」についてであります。  心のケアについては、震災によるストレスを抱える子どもたちが、安心して学校生活を送ることができるよう、今後も教育相談員やスクールカウンセラーを配置するなど、きめ細やかな心のサポートを継続してまいります。  特に、震災で親を亡くした子どもたちに対しましては、「子どもの学び基金」や「いわての学び希望基金」による生活支援や就学援助を継続し、将来にわたって安心して学ぶことができるよう努めてまいります。  また、「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」に向け、障がいを持った子どもたちに対しても、一人一人の状況に応じた適切な支援を行うことにより、全ての子どもたちが分け隔てなく生き生きと学校生活を送ることができるよう、体制の整備に努めてまいります。  そのためにも、学校の実情に応じた指導補助員の増員、学級・学校間の交流学習など、きめ細やかな対応を図るとともに、関係機関と連携を図りながら、就学前後の相談や支援を継続してまいります。  就学前教育につきましては、幼児期が生涯にわたる人格形成の基盤を培う大事な時期であることから、幼児期の教育のあり方について、関係機関等と協議を進めてまいります。  次に、「特色ある学校教育」についてであります。  各学校では、地域の特性を生かした「まなびフェスト」を作成して、家庭・地域とともに取り組んでいるところでありますが、さらに、教育効果を高め、特色ある学校の実現並びに本市の目指す子ども像の実現を図るため、9年間を見通した継続性と一貫性のある学習指導及び生徒指導に努めるなど、小中学校の連携をこれまで以上に強化してまいります。  さらには、小学校と保育所・保育園による連携、中学校と高田高校による連携も推進し、オール陸前高田の精神で子どもたちの健全育成に努めてまいります。  次に、小中学校の安全の確保では、通学の安全性や利便性の確保のために、引き続きスクールバスの運行を行うとともに、関係機関と連携し、通学路の危険箇所の改善及び安全指導の徹底を図ってまいります。  小中学校の適正規模化につきましては、震災後に一部見直しを行った計画に基づき、小学校は、一町一小学校を維持し、中学校は、平成30年度からの東西2校体制への移行に向け取り組むこととし、今後ともPTAや学校、地域の方々と課題を共有し、話し合いを十分に重ねながら推進してまいります。  次に、基本方針の第2に、「人生を豊かにする生涯学習、魅力ある社会教育の推進」についてであります。  市民一人一人が生涯にわたって主体的に学び続け、生きがいを持って暮らすことができる生涯学習社会を実現するため、関係機関との連携強化により、市民ニーズの把握に努めるとともに、情報提供や学習機会の充実を図り、地域人材を活用できる体制を整えてまいります。また、各地区公民館におきましては、「子ども」から「高齢者」まで、各世代に合わせた学習の場を提供してまいります。  心豊かでたくましい子どもを育むため、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心、様々な場面に応じて自ら考え判断し、解決できる力の育成を図るため、家庭教育支援や体験活動の充実を図り、学校、家庭及び地域の連携を強化し、地域全体で子どもを育む環境づくりに努めてまいります。  スポーツの推進につきましては、これまでに整備した仮設グラウンドの活用や小中学校体育館の施設開放などにより、引き続き市民がスポーツに親しむ機会や場の提供に努めてまいります。  市民総参加型のイベントとして定着しているチャレンジデーや昨年度再開したマラソン大会を初め、市体育協会などが開催する各種大会に対する支援を行い、市民スポーツ推進の機運醸成に取り組んでまいります。  本年8月末に開催する希望郷いわて国体のデモンストレーション競技、ビーチバレー大会については、震災復興のシンボルとして位置づけ、実行委員会を中心に県や関係機関と連携して成功に向け取り組んでまいります。  次に、基本方針の第3に挙げた「新しいまちづくりに向けた教育環境の整備」についてであります。  震災後、被災した学校施設の災害復旧を進めてまいりましたが、高田東中学校新築工事につきましては、本年秋の完成を見込み、冬休み明けから新校舎で授業を開始することとしております。  気仙小学校につきましては、今泉地区土地区画整理事業の高台に移転することとしており、現在、施設の設計を行っております。  高田小学校につきましては、移転する予定の高台の造成終了後、速やかに工事施工が進むよう設計を行ってまいります。  また、学校施設につきましては、緊急時に避難所として活用することとしているため、緊急地震速報受信システムや太陽光発電設備、防災備蓄倉庫等の整備を行い、その機能が十分に果たされるような効果的な運用に努めてまいります。  4月に統合する横田中学校校舎につきましては、横田小学校校舎として活用するため、必要な改修を行ってまいります。  次に、社会教育施設でありますが、震災前の市民会館と中央公民館を複合した施設として、(仮称)市民文化会館を整備することとしており、現在、市民の意見をお聞きしながら基本構想の策定を行っているところです。  図書館につきましては、大型商業施設と併設することとしておりますが、市民の居場所となり、市民の暮らしに寄り添う図書館を目指して、市民からいただいた意見を生かし魅力ある施設となるよう、進めてまいります。  博物館と海と貝のミュージアムの整備につきましては、一本松記念館との複合施設として、基本構想・基本計画を策定してまいります。  体育館と海洋センターの機能をあわせ持つ(仮称)総合交流センターについてでありますが、本年中に建物工事に着手し、早期整備に向けた取り組みを推進してまいります。  なお、教育施設の整備に当たっては、関係する多くの方々からご意見をいただきながら、全ての人に優しく、使い勝手のよい施設となるよう意を配してまいります。  最後に基本方針4、「多様で個性ある文化の創造」についてであります。  芸術活動の振興につきましては、各種芸術文化団体と連携しながら、市民芸術祭を開催していくとともに、各種団体等の活動への支援を行ってまいります。  文化財の保存と活用につきましては、「気づき」、「つたえ」、「活かす」をキーワードに、国指定史跡中沢浜貝塚歴史防災公園の整備や県指定文化財吉田家住宅の復元への取り組みを進めるとともに、復興に係る埋蔵文化財の調査体制強化により、迅速な発掘調査と報告を行い、埋蔵文化財の周知と発掘調査への理解に努めてまいります。また、被災によりその活動に支障を来している伝統芸能団体に対しましては今後とも支援を継続してまいります。  図書館事業につきましては、新しい図書館が開館するまでの間は、仮設図書館及び移動図書館の運営を軸に、利便性の向上を図りながら市民の読書活動を支援してまいります。  また、新しい図書館の開館に向けて図書資料の整備充実により一層努めるとともに、特に郷土資料や東日本大震災関連書籍の収集については、県内外の図書館や民間団体とも連携しながら、重点的に取り組んでまいります。  博物館事業につきましては、津波により被災した文化財の安定化処理並びに、処理の終了した資料の抜本修復について、これまでも関係する専門機関と連携を図りながら進めてまいりましたが、今後もこの事業を継続するとともに、あわせて、本市の文化的財産の安定的保存に向けた環境の整備にも継続して取り組んでまいります。  また、出前博物館などの教育普及事業を行い、学習支援を展開するとともに、被災資料の保存修復の取り組みを市内外に向けて広く発信しながら、積極的な啓発活動に取り組んでまいります。  以上、平成28年度の施策の大要について申し述べましたが、教育委員会といたしましては、教育の充実に向け、環境整備に努め関係機関と連携し、施策の推進に全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。  議員の皆様の一層のご理解、ご協力と、市民の皆さんの積極的な参画を心からお願い申し上げまして、私の所信といたします。 ○議長(伊藤明彦君) 以上をもって教育委員長の教育行政方針演述を終わります。 △日程第6 報告第1号 損害賠償の額を定め 和解することに関する専決処分の報告について ○議長(伊藤明彦君) 日程第6、報告第1号、損害賠償の額を定め和解することに関する専決処分の報告についてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎総務部長(須賀佐重喜君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 総務部長。   (総務部長 須賀佐重喜君登壇) ◎総務部長(須賀佐重喜君) 議案つづりの1ページをお開き願います。ただいま議題となりました報告第1号、損害賠償の額を定め和解することに関する専決処分の報告につきまして、命により総務部長からご説明をいたします。  次の2ページをお開き願います。陸前高田市専決第1号、専決処分書であります。本件は、平成27年12月4日午後4時10分ごろ、盛岡市神子田町地内、国道4号盛岡バイパス南大橋交差点において、市公用車が右折しようとしていたところ、相手方車両と衝突したものであります。  損害賠償の額を定め和解することにつきましては24万680円を損害賠償の額と定め、平成28年1月25日、地方自治法第180条第1項の規定により専決処分したことから、同条第2項の規定により議会に報告するものであります。  なお、損害賠償の額につきましては、市が加入している全国市有物件災害共済会より補填されるものであります。  以上で報告第1号の説明を終わります。よろしくお願いをいたします。 ○議長(伊藤明彦君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 質疑なしと認めます。  以上をもって報告第1号、損害賠償の額を定め和解することに関する専決処分の報告についての議事を終わります。 △日程第7 議案第1号 人権擁護委員候補者の推薦について △日程第8 議案第2号 人権擁護委員候補者の推薦について ○議長(伊藤明彦君) 日程第7、議案第1号、人権擁護委員候補者の推薦について及び日程第8、議案第2号、同件名の2件を一括して議題といたします。  本2件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎副市長(長谷部智久君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 副市長。    (副市長 長谷部智久君登壇) ◎副市長(長谷部智久君) 議案つづりの1の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第1号及び議案第2号につきまして、命により副市長から提案理由のご説明を申し上げます。  本2件は、いずれも人権擁護委員候補者の推薦について、人権擁護委員法の定めるところにより、議会の意見を求めようとするものでございます。  初めに、本市の人権擁護委員は現在7人となっておりますが、議案第1号は、このうちの1人の菊池政雄氏の任期が本年6月30日をもって満了することから、その後任候補者として引き続き菊池氏を推薦しようとしてご提案するものでございます。  1の2ページをお開き願います。議案第1号でご提案いたします菊池政雄氏は、参考資料の経歴書のとおり、米崎町に在住でございまして、昭和41年3月、宮城県気仙沼高等学校を卒業後、昭和42年4月から陸前高田市役所に勤務され、平成20年3月に退職されるまで地方行政の第一線で活躍されたところであり、また地域にあっては米崎地区コミュニティ推進協議会役員や米崎町第11区区長などを務められ、地域発展のためにご尽力をいただいているところでございます。  以上申し上げましたとおり、菊池政雄氏は地方行政現場での経験が豊富であるとともに、人格、識見ともにすぐれた方でございまして、人権擁護委員として適任と存じますので、候補者としてご推薦申し上げる次第でございます。  次に、議案つづりの2の1ページをお開き願います。議案第2号は、議案第1号と同様、本市の人権擁護委員の一人であります熊谷光洋氏の任期が本年6月30日をもって満了することから、その後任候補者として畑山宏明氏を推薦しようとしてご提案するものでございます。  2の2ページをお開き願います。議案第2号でご提案いたします畑山宏明氏は、参考資料の経歴書のとおり小友町に在住でございまして、平成元年3月に花園大学文学部を卒業後、平成3年7月から華蔵寺の住職を務められ、平成16年4月から平成18年4月まで陸前高田市立小友小学校PTA会長、平成16年4月から平成20年3月まで臨済宗妙心寺派人権擁護推進委員、平成18年4月から気仙地区少年警察ボランティア協会少年補導員としてご尽力をいただいているところであります。  以上申し上げましたとおり、畑山宏明氏は地域社会の実情に精通し、人格、識見ともにすぐれた方でございまして、人権擁護委員候補者として適任と存じますので、候補者としてご推薦申し上げる次第でございます。  以上、2人の推薦につきまして、何とぞご賛同くださいますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。 ○議長(伊藤明彦君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 質疑なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  議案第1号及び議案第2号の2件については、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、直ちに採決いたします。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  初めに、ただいま議題となっております議案第1号、人権擁護委員候補者の推薦については、「異議がない」という意見を付することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は「異議がない」と意見を付すことに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) 次に、議案第2号、人権擁護委員候補者の推薦については、「異議がない」という意見を付すことにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は「異議がない」と意見を付すことに決しました。 △日程第9 議案第3号 市道路線の認定について ○議長(伊藤明彦君) 日程第9、議案第3号、市道路線の認定についてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎建設部長(橋本英雄君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 建設部長。    (建設部長 橋本英雄君登壇) ◎建設部長(橋本英雄君) 議案つづりの3の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第3号、市道路線の認定につきまして、命により建設部長からご説明をいたします。  今回認定しようとする路線、整理番号2228、中西6号線から整理番号2231、中西9号線までの4路線及び整理番号5235、荒川4号線は、住宅再建に係る道路工事支援事業により整備される路線を新たに市道として認定しようとするものであります。  整理番号3721、太田10号線から整理番号3724、栃ケ沢10号線までの4路線は、住宅再建関連道路買取事業により整備される路線を新たに市道として認定しようとするものであります。  3の3ページから3の7ページは、市道路線認定位置図でありますが、お目通しをお願いいたします。  以上で議案第3号の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤明彦君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 質疑なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第3号は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) これより討論に入ります。討論はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 討論なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) これより議案第3号、市道路線の認定についてを採決いたします。  本件は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。 △日程第10 議案第4号 広田地区公共施設整備用地造成等工事及び(仮称)市道前花貝3号線緊急避難路整備工事の変更請負契約締結について ○議長(伊藤明彦君) 日程第10、議案第4号、広田地区公共施設整備用地造成等工事及び(仮称)市道前花貝3号線緊急避難路整備工事の変更請負契約締結についてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎企画部長(蒲生琢磨君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 企画部長。    (企画部長 蒲生琢磨君登壇) ◎企画部長(蒲生琢磨君) 議案つづりの4の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第4号、広田地区公共施設整備用地造成等工事及び(仮称)市道前花貝3号線緊急避難路整備工事の変更請負契約締結につきまして、命により企画部長からご説明いたします。  提案理由でありますが、広田地区公共施設整備用地造成等工事及び(仮称)市道前花貝3号線緊急避難路整備工事の変更請負契約を締結しようとして提案するものであります。  この整備工事につきましては、平成27年7月1日に議会の議決を得て工事請負契約を締結し、施工したところでありますが、今般整備工事に一部設計変更が生じたことから、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。  1、工事名は、広田地区公共施設整備用地造成等工事、(仮称)市道前花貝3号線緊急避難路整備工事。2、工事場所は、陸前高田市広田町字前花貝地内。3、請負者は、佐武・菱和経常建設共同企業体であります。4、変更内容ですが、変更前の契約金額2億9,160万円を1,575万7,200円増額し、変更後の契約金額を3億735万7,200円にしようとするものであります。  内訳でありますが、広田地区公共施設整備用地造成等工事、変更前2億6,021万8,440円、変更後2億7,237万1,680円、(仮称)市道前花貝3号線緊急避難路整備工事、変更前3,138万1,560円、変更後3,498万5,520円であります。  次に、変更の概要につきましてご説明いたしますので、4の2ページをお開き願います。議案第4号説明資料、変更概要であります。1、工事変更内容でありますが、(1)、のり面の土質性状が異なったことによるのり面植生工事の変更、(2)、用地造成に伴う側溝及び柵の設置範囲の見直しによる施設整備工事の変更、(3)、用地造成に伴う舗装範囲の見直しによる敷地整備工事の変更であります。  以上で議案第4号の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤明彦君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 質疑なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第4号は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) これより討論に入ります。討論はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 討論なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) これより議案第4号、広田地区公共施設整備用地造成等工事及び(仮称)市道前花貝3号線緊急避難路整備工事の変更請負契約締結についてを採決いたします。  本件は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。 △日程第11 議案第5号 大陽漁港海岸災害復旧(防潮堤)工事の変更請負契約締結について ○議長(伊藤明彦君) 日程第11、議案第5号、大陽漁港海岸災害復旧(防潮堤)工事の変更請負契約締結についてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎農林水産部長(千葉徳次君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 農林水産部長。   (農林水産部長 千葉徳次君登壇) ◎農林水産部長(千葉徳次君) 議案つづりの5の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第5号、大陽漁港海岸災害復旧(防潮堤)工事の変更請負契約締結につきまして、命により農林水産部長からご説明をいたします。  提案理由でありますが、大陽漁港海岸災害復旧(防潮堤)工事の変更請負契約を締結しようとして提案するものであります。  この災害復旧工事につきましては、平成26年10月20日に議会の議決を得て工事請負契約を締結し、施工したところでありますが、今般災害復旧工事に一部設計変更が生じたことから、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。  1、工事名は、大陽漁港海岸災害復旧(防潮堤)工事。2、工事場所は、陸前高田市広田町字大陽里地内ほか。3、請負者は、株式会社佐賀組であります。4、変更内容でありますが、変更前の契約金額3億7,800万円を1億7,118万4,000円増額し、変更後の契約金額を5億4,918万4,000円にしようとするものであります。  次に、変更の概要についてご説明をいたしますので、5の2ページをお開き願います。議案第5号説明資料その1、変更概要であります。1、工事の変更内容でありますが、(1)、陸閘、水門設置区間の復旧延長67.9メートルの増、(2)、避難用階段の追加による変更であります。2、工事期間の延長でありますが、上記1により、工事期間を平成29年3月17日まで延長しようとするものであります。  次の5の3ページ、説明資料その2は平面図となりますので、お目通しをお願いいたします。  以上で議案第5号の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤明彦君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 ◆6番(伊勢純君) 議長。6番、伊勢純。 ○議長(伊藤明彦君) 伊勢純君。 ◆6番(伊勢純君) この防潮堤の整備に伴いまして漁業者等から、避難の際の方法については関心の高い部分なのですが、この避難用階段の追加という工事変更についての説明を求めます。 ○議長(伊藤明彦君) 当局答弁。 ◎水産課長(平立身君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 水産課長。 ◎水産課長(平立身君) 水産課長からお答えをいたします。  この避難用階段、今回復旧延長で増嵩する分の中に陸閘ということで、船引き場の背後に陸閘と、それから市道大陽海岸線のところを通過する分の陸閘とがあるわけですが、海からの有事の際、その陸閘のところに海から後ろ側の背後地まで逃げるための避難用階段の追加ということで変更したいということで考えております。 ○議長(伊藤明彦君) ほかに質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第5号は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) これより討論に入ります。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 討論なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) これより議案第5号、大陽漁港海岸災害復旧(防潮堤)工事の変更請負契約締結についてを採決いたします。  本件は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。 ○議長(伊藤明彦君) この際、午後1時まで休憩いたします。    午前11時54分 休   憩    午後 1時00分 再   開 ○議長(伊藤明彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △日程第12 議案第6号 要谷漁港海岸災害復旧(要谷地区防潮堤)工事の変更請負契約締結について ○議長(伊藤明彦君) 日程第12、議案第6号、要谷漁港海岸災害復旧(要谷地区防潮堤)工事の変更請負契約締結についてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎農林水産部長(千葉徳次君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 農林水産部長。    (農林水産部長 千葉徳次君登壇) ◎農林水産部長(千葉徳次君) 議案つづりの6の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第6号、要谷漁港海岸災害復旧(要谷地区防潮堤)工事の変更請負契約締結につきまして、命により農林水産部長からご説明をいたします。  提案理由でありますが、要谷漁港海岸災害復旧(要谷地区防潮堤)工事の変更請負契約を締結しようとして提案するものであります。  この災害復旧工事につきましては、平成26年11月26日に議会の議決を得て工事請負契約を締結し、施工したところでありますが、今般災害復旧工事に一部設計変更が生じたことから、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。  1、工事名は、要谷漁港海岸災害復旧(要谷地区防潮堤)工事。2、工事場所は、陸前高田市気仙町字要谷地内。3、請負者は、池田建設株式会社・株式会社共立土木経常建設共同企業体であります。4、変更内容でありますが、変更前の契約金額3億8,340万円を1億3,040万8,000円増額し、変更後の契約金額を5億1,380万8,000円にしようとするものであります。  次に、変更の概要についてご説明をいたしますので、6の2ページをお開き願います。議案第6号説明資料、変更概要であります。1、工事の変更内容でありますが、(1)、現場精査による地盤改良深さの変更、(2)、避難用階段の追加、(3)、防潮堤背後地からの排水処理に伴う函渠工の追加、(4)、防潮堤管理用通路工の追加による変更であります。2、工事期間の延長でありますが、上記1により工事期間を平成28年10月12日まで延長しようとするものであります。  以上で議案第6号の説明を終わります。よろしくお願いをいたします。 ○議長(伊藤明彦君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 質疑なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第6号は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) これより討論に入ります。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 討論なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) これより議案第6号、要谷漁港海岸災害復旧(要谷地区防潮堤)工事の変更請負契約締結についてを採決いたします。  本件は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。 △日程第13 議案第7号 要谷漁港海岸災害復旧(古谷地区防潮堤)工事の変更請負契約締結について ○議長(伊藤明彦君) 日程第13、議案第7号、要谷漁港海岸災害復旧(古谷地区防潮堤)工事の変更請負契約締結についてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎農林水産部長(千葉徳次君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 農林水産部長。    (農林水産部長 千葉徳次君登壇) ◎農林水産部長(千葉徳次君) 議案つづりの7の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第7号、要谷漁港海岸災害復旧(古谷地区防潮堤)工事の変更請負契約締結につきまして、命により農林水産部長からご説明をいたします。  提案理由でありますが、要谷漁港海岸災害復旧(古谷地区防潮堤)工事の変更請負契約を締結しようとして提案するものであります。  この災害復旧工事につきましては、平成26年12月18日に議会の議決を得て工事請負契約を締結し、施工したところでありますが、今般災害復旧工事に一部設計変更が生じたことから、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。  1、工事名は、要谷漁港海岸災害復旧(古谷地区防潮堤)工事。2、工事場所は、陸前高田市気仙町字古谷地内。3、請負者は、金野建設株式会社・株式会社明和土木経常共同企業体であります。4、変更内容でありますが、変更前の契約金額2億5,380万円を4,859万2,000円増額し、変更後の契約金額を3億239万2,000円にしようとするものであります。  次に、変更の概要についてご説明をいたしますので、7の2ページをお開き願います。議案第7号説明資料、変更概要であります。1、工事の変更内容でありますが、(1)、避難用階段の追加、(2)、防潮堤背後地からの排水処理に伴う函渠工の追加、(3)、防潮堤管理用通路工の追加による変更であります。2、工事期間の延長でありますが、上記1により工事期間を平成28年8月22日まで延長しようとするものであります。  以上で議案第7号の説明を終わります。よろしくお願いをいたします。 ○議長(伊藤明彦君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 質疑なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第7号は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) これより討論に入ります。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり)
    ○議長(伊藤明彦君) 討論なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) これより議案第7号、要谷漁港海岸災害復旧(古谷地区防潮堤)工事の変更請負契約締結についてを採決いたします。  本件は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。 △日程第14 議案第8号 損害賠償の額を定めることについて ○議長(伊藤明彦君) 日程第14、議案第8号、損害賠償の額を定めることについてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎農林水産部長(千葉徳次君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 農林水産部長。    (農林水産部長 千葉徳次君登壇) ◎農林水産部長(千葉徳次君) 議案つづりの8の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第8号、損害賠償の額を定めることにつきまして、命により農林水産部長からご説明をいたします。  提案理由でありますが、平成27年12月21日午後零時30分ごろ、市道今泉下矢作線を走行していた公用車が対向車線にはみ出し、停止していた民間車両に衝突した事故について、これに伴う損害賠償の額を定めようとして提案するものであります。  本件につきまして、市側に全部過失があると認め、これに伴う損害賠償の額を64万3,475円と定めるため、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、議会の議決を求めようとするものであります。  なお、損害賠償の額につきましては、市が加入している全国市有物件災害共済会より全額補填されるものであります。  以上で議案第8号の説明を終わります。よろしくお願いをいたします。 ○議長(伊藤明彦君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 特にないようでありますので、進行いたします。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第8号は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) これより討論に入ります。討論はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 討論なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) これより議案第8号、損害賠償の額を定めることについてを採決いたします。  本件は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。 △日程第15 議案第9号 あっせんの申立てについて ○議長(伊藤明彦君) 日程第15、議案第9号、あっせんの申立てについてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎民生部長(菅野利尚君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 民生部長。    (民生部長 菅野利尚君登壇) ◎民生部長(菅野利尚君) 議案つづりの9の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第9号、あっせんの申立てにつきまして、命により民生部長からご説明いたします。  提案理由でありますが、東京電力株式会社原子力発電所事故による損害賠償請求に係るあっせんの申し立てをしようとして議会の議決を求めるものであります。  あっせんの申し立て先は、原子力損害賠償紛争解決センター、あっせんの申立人及び申し立ての相手方ですが、申立人は陸前高田市、申し立ての相手方は東京電力株式会社であります。  あっせんの申し立ての趣旨及び原因ですが、申し立ての趣旨についてでありますが、相手方は平成25年4月1日から平成27年3月31日までに発生した費用について、損害賠償の額65万5,803円を申立人に支払うようあっせんを求める。なお、申立人は相手方が損害賠償の一部支払いに合意した場合の当該合意額等、損害賠償を求める額から控除すべき額を除いた額であっせんを申し立てることができる。  申し立ての原因についてでありますが、申立人は平成23年3月11日に発生した東京電力株式会社原子力発電所事故の放射性物質による影響対策に要した費用について損害賠償を求めたものであるが、相手方はこれに応じないものであるというものであります。  次に、あっせんの申し立て概要を説明いたしますので、9の3ページをお開き願います。議案第9号説明資料、申し立て概要であります。1、東京電力株式会社原子力発電所事故による損害賠償請求額でありますが、601万3,363円、2、あっせんの申し立て額については放射性検査費用等65万5,803円であります。  以上で議案第9号の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(伊藤明彦君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 ◆15番(藤倉泰治君) 議長。15番、藤倉泰治。 ○議長(伊藤明彦君) 藤倉泰治君。 ◆15番(藤倉泰治君) 東京電力に対する損害賠償あっせん申し立てですが、これは従来もあって、なかなか賠償額そのものが全く認められず、額も大幅に減額になって支払われるという状況になっているわけですが、今回の賠償請求額については、その根拠といいますか、中身についてはどのようなことになっているのか。そして、その見通しについては、今までの経緯も含めてどのように見通されているのかお尋ねいたします。 ○議長(伊藤明彦君) 当局答弁。 ◎市民環境課長(大和田正君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 市民環境課長。 ◎市民環境課長(大和田正君) 市民環境課長からお答えいたします。  まず、請求の内容でございますが、25年度と26年度の職員人件費について約535万7,560円、それから検査費用を合わせますと65万5,803円ということで、前回、平成25年度の議会で承認を得てあっせんを申し立てたわけでございますが、その際に人件費部分については職員の通常業務だということで申し立て額から外された経緯がございますので、今回は検査費用のみの請求ということでございます。  今回の見通しでございますが、この検査費用についても東京電力では既に数値が低減しているということで、検査の必要もないのではないかということで請求に応じなかったわけでございます。これをあっせんを申し立てて費用として認めてもらおうというものでございます。 ◆15番(藤倉泰治君) 議長。15番、藤倉泰治。 ○議長(伊藤明彦君) 藤倉泰治君。 ◆15番(藤倉泰治君) そうしますと、この実費といいますか、これまで支払われていた分についても今回は応じないと、支払わないということで大変私は憤りを感じるわけですが、この問題については県内でも各市町村も同じような形でこのあっせんを行っていると思うのですが、そういう意味では東京電力に対してほかの自治体等も含めて共同の、これは本来は損害賠償請求額そのものが大きな焦点になるわけですが、これまでの実費費用までも含めて応じないということについては、他市町村とも共同の、あるいは県も含めた強い姿勢で対応していく必要があると思いますが、市の考えはいかがでしょうか。 ○議長(伊藤明彦君) 答弁。 ◎市民環境課長(大和田正君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 市民環境課長。 ◎市民環境課長(大和田正君) 市民環境課長からお答えいたします。  岩手県を中心として県内の市町村が共同でこれを3月30日までに何とか取りまとめて申し立てを行いたいということで、共同の体制で進めたいと考えてございます。 ○議長(伊藤明彦君) ほかに質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第9号は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) これより討論に入ります。討論はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) 討論なしと認めます。 ○議長(伊藤明彦君) これより議案第9号、あっせんの申立てについてを採決いたします。  本件は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。 △日程第16 議案第10号 陸前高田市二又復興交流センターの指定管理者の指定について △日程第17 議案第11号 陸前高田市玉山休養施設の指定管理者の指定について △日程第18 議案第12号 平成27年度陸前高田市一般会計補正予算(第6号) △日程第19 議案第13号 平成27年度陸前高田市下水道事業特別会計補正予算(第2号) △日程第20 議案第14号 平成27年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号) △日程第21 議案第15号 平成27年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第2号) △日程第22 議案第16号 平成27年度陸前高田市国民健康保険特別会計補正予算(第4号) △日程第23 議案第17号 平成27年度陸前高田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) △日程第24 議案第18号 平成27年度陸前高田市介護保険特別会計補正予算(第5号) △日程第25 議案第19号 平成27年度陸前高田市水道事業会計補正予算(第4号) △日程第26 議案第20号 陸前高田市部等設置条例等の一部を改正する条例 △日程第27 議案第21号 行政不服審査法の施行に伴う関係条例の整備に関する条例 △日程第28 議案第22号 陸前高田市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例 △日程第29 議案第23号 陸前高田市職員定数条例の一部を改正する条例 △日程第30 議案第24号 陸前高田市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例 △日程第31 議案第25号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例 △日程第32 議案第26号 陸前高田市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例 △日程第33 議案第27号 陸前高田市証人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する等の条例 △日程第34 議案第28号 陸前高田市一般職の職員の給与に関する条例及び陸前高田市特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例 △日程第35 議案第29号 陸前高田市施設園芸等振興基金条例の一部を改正する条例 △日程第36 議案第30号 陸前高田市東日本大震災復興交付金基金条例の一部を改正する条例 △日程第37 議案第31号 陸前高田市市税条例の一部を改正する条例 △日程第38 議案第32号 東日本大震災の被害者に対する市税の減免に関する条例の一部を改正する条例 △日程第39 議案第33号 陸前高田市手数料条例の一部を改正する条例 △日程第40 議案第34号 陸前高田市企業立地奨励条例の一部を改正する条例 △日程第41 議案第35号 陸前高田市立保育所設置条例の一部を改正する条例 △日程第42 議案第36号 陸前高田市市営住宅条例の一部を改正する条例 △日程第43 議案第37号 陸前高田市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例 △日程第44 議案第38号 陸前高田市火災予防条例の一部を改正する条例 △日程第45 議案第39号 陸前高田市行政不服審査会条例 △日程第46 議案第40号 平成28年度陸前高田市一般会計予算 △日程第47 議案第41号 平成28年度陸前高田市下水道事業特別会計予算 △日程第48 議案第42号 平成28年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計予算 △日程第49 議案第43号 平成28年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計予算 △日程第50 議案第44号 平成28年度陸前高田市国民健康保険特別会計予算 △日程第51 議案第45号 平成28年度陸前高田市後期高齢者医療特別会計予算 △日程第52 議案第46号 平成28年度陸前高田市介護保険特別会計予算 △日程第53 議案第47号 平成28年度陸前高田市水道事業会計予算 ○議長(伊藤明彦君) 日程第16、議案第10号、陸前高田市二又復興交流センターの指定管理者の指定についてから日程第53、議案第47号、平成28年度陸前高田市水道事業会計予算までの執行前提案2件、補正予算案8件、条例案20件及び新年度予算案8件の計38件を一括して議題といたします。  本38件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎理事(菊池満夫君) 議長。 ○議長(伊藤明彦君) 理事。    (理事 菊池満夫君登壇) ◎理事(菊池満夫君) ただいま議題となりました議案第10号から議案第47号までの議案38件につきまして、命により理事から提案理由のご説明を申し上げます。  議案第10号及び第11号につきましては、施設の指定管理者の指定でありますが、当該施設の指定管理者の指定をしようとするものでございます。  まず、議案第10号、陸前高田市二又復興交流センターの指定管理者の指定につきましては、引き続き特定非営利活動法人を指定しようとして提案するものでございます。  次に、議案第11号、陸前高田市玉山休養施設の指定管理者の指定につきましては、新たに民間事業者を指定管理者に指定しようとして提案するものでございます。  次に、議案第12号から議案第19号までの補正予算案につきましては、主に年度末を迎えての事業費の精査に伴う補正措置をしようとするものでございます。  議案第12号、平成27年度陸前高田市一般会計補正予算(第6号)でありますが、事業費の精算等に伴う補正、繰越明許費の計上、債務負担行為及び地方債の補正をしようとするものでございます。  次に、議案第13号、平成27年度陸前高田市下水道事業特別会計補正予算(第2号)でありますが、事業費の精算等に伴う補正、債務負担行為及び地方債の補正をしようとするものでございます。  次に、議案第14号、平成27年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)でありますが、事業費の精算等に伴う補正をしようとするものでございます。  次に、議案第15号、平成27年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)でありますが、事業費の精算等に伴う補正をしようとするものでございます。  次に、議案第16号、平成27年度陸前高田市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)でありますが、事業費の精算等に伴う補正及び繰越明許費の計上をしようとするものでございます。  次に、議案第17号、平成27年度陸前高田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)でありますが、保険料収入の増に伴う広域連合納付金を計上しようとするものでございます。  次に、議案第18号、平成27年度陸前高田市介護保険特別会計補正予算(第5号)でありますが、事業費の精算等に伴う補正をしようとするものでございます。  次に、議案第19号、平成27年度陸前高田市水道事業会計補正予算(第4号)でありますが、事業内容の精査に伴い、決算を見込んだ補正をしようとするものでございます。  次に、議案第20号、陸前高田市部等設置条例等の一部を改正する条例でありますが、東日本大震災からの復興事業の推進及び窓口の利便性の向上等を図るため、行政組織機構の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第21号、行政不服審査法の施行に伴う関係条例の整備に関する条例でありますが、行政不服審査法の施行に伴い、所要の整備をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第22号、陸前高田市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例でありますが、地方公務員法及び地方独立行政法人法の一部を改正する法律及び行政不服審査法の施行に伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第23号、陸前高田市職員定数条例の一部を改正する条例でありますが、消防組織の体制強化を図るため、職員を増員しようとして提案するものでございます。  次に、議案第24号、陸前高田市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例でありますが、地方公務員法及び地方独立行政法人法の一部を改正する法律の施行に伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第25号、職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例でありますが、育児休業等をすることができる職員を非常勤職員まで拡大するため、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第26号、陸前高田市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例でありますが、諸般の事情により市議会議員の期末手当を改定しようとして提案するものでございます。  次に、議案第27号、陸前高田市証人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する等の条例でありますが、農業委員会等に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正等をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第28号、陸前高田市一般職の職員の給与に関する条例及び陸前高田市特別職の職員の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例でありますが、地方公務員法等の一部改正に伴い、所要の改正をするとともに、諸般の事情により一般職の職員の給与及び特別職の職員の期末手当を改定しようとして提案するものでございます。  次に、議案第29号、陸前高田市施設園芸等振興基金条例の一部を改正する条例でありますが、陸前高田市施設園芸等振興基金に積み立てる額に充てる収入に営農拠点施設の利益剰余金に係る管理者からの寄附金を加えようとして提案するものでございます。  次に、議案第30号、陸前高田市東日本大震災復興交付金基金条例の一部を改正する条例でありますが、東日本大震災復興交付金制度要綱及び東日本大震災復興交付金基金管理運営要領の改正等に伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第31号、陸前高田市市税条例の一部を改正する条例でありますが、行政不服審査法の施行等に伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第32号、東日本大震災の被害者に対する市税の減免に関する条例の一部を改正する条例でありますが、東日本大震災の被害者に対し、平成28年度においても減免を行うため、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第33号、陸前高田市手数料条例の一部を改正する条例でありますが、行政不服審査法の施行等に伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第34号、陸前高田市企業立地奨励条例の一部を改正する条例でありますが、企業の立地の促進を図るため、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第35号、陸前高田市立保育所設置条例の一部を改正する条例でありますが、陸前高田市立高田保育所の定員及び位置を変更しようとして提案するものでございます。  次に、議案第36号、陸前高田市市営住宅条例の一部を改正する条例でありますが、完成する災害公営住宅について市営住宅として管理することに伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第37号、陸前高田市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例でありますが、諸般の事情により消防団員の報酬額を改定しようとして提案するものでございます。  次に、議案第38号、陸前高田市火災予防条例の一部を改正する条例でありますが、対象火気設備等の位置、構造及び管理並びに対象火気器具等の取扱いに関する条例の制定に関する基準を定める省令の一部を改正する省令が公布されたこと等に伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第39号、陸前高田市行政不服審査会条例でありますが、陸前高田市行政不服審査会の設置に関し、必要な事項を定めようとして提案するものでございます。  次に、議案第40号から議案第47号までの8件は、平成28年度の各会計予算案でございます。  まず、議案第40号、平成28年度陸前高田市一般会計予算でありますが、一日も早い復興を最優先課題として予算編成に努めたところであり、689億5,700万円を措置したものでございます。  次に、議案第41号、平成28年度陸前高田市下水道事業特別会計予算でありますが、施設の維持管理費及び汚水管渠整備費等で6億1,922万2,000円を措置したものでございます。  次に、議案第42号、平成28年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計予算でありますが、施設の維持管理費等で6,626万円を措置したものでございます。  次に、議案第43号、平成28年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計予算でありますが、施設の維持管理費等で7,789万4,000円を措置したものでございます。  次に、議案第44号、平成28年度陸前高田市国民健康保険特別会計予算でありますが、事業勘定におきましては、国民健康保険の運営経費で30億4,324万2,000円を措置し、診療施設勘定では二又及び広田診療所の運営費等で4億5,681万8,000円を措置したものでございます。  次に、議案第45号、平成28年度陸前高田市後期高齢者医療特別会計予算でありますが、後期高齢者医療に係る運営費で2億1,428万9,000円を措置したところでございます。  次に、議案第46号、平成28年度陸前高田市介護保険特別会計予算でありますが、保険事業勘定では介護保険の運営費で27億8,887万3,000円を措置し、介護サービス事業勘定では介護予防支援事業費等で1,248万7,000円を措置したところでございます。  次に、議案第47号、平成28年度陸前高田市水道事業会計予算でありますが、収益的収支においては、収入で5億6,604万円、支出で5億6,169万円としております。資本的収支では、市内配水管布設替工事、水道施設整備工事等を行うこととしており、収入で11億1,246万円、支出で12億1,754万1,000円となり、収入が支出に対して不足する額1億508万1,000円については、当年度分損益勘定留保資金等で補填しようとするものでございます。  以上、提案理由の概要を申し上げましたが、これらの議案の細部につきましては、審議に際しまして関係部課長等をして説明いたしますので、何とぞ慎重にご審議の上、ご賛同くださいますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。 ○議長(伊藤明彦君) ただいま議題となっております議案第10号、陸前高田市二又復興交流センターの指定管理者の指定についてから議案第47号、平成28年度陸前高田市水道事業会計予算までの執行前提案2件、補正予算案8件、条例案20件及び新年度予算案8件の計38件については、議事の順序を省略してお諮りいたします。  本38件については、議長を除く議員全員をもって構成する予算等特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本38件については予算等特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) ただいま設置されました予算等特別委員会の委員の選任につきましては、委員会条例第8条第1項の規定により、議長を除く議員全員を指名いたします。 ○議長(伊藤明彦君) 予算等特別委員会の正副委員長互選のため、同委員会を来る3月3日、本会議散会後この議場に招集いたします。 △日程第54 議選第1号 陸前高田市選挙管理委員、同補充員の選挙 ○議長(伊藤明彦君) 日程第54、議選第1号、陸前高田市選挙管理委員、同補充員の選挙を行います。  ただいまの出席議員は17人であります。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選により行いたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  議選第1号については、議長において指名することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、議長において指名することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) 陸前高田市選挙管理委員に江刺秀一君、齊藤篤志君、菅野和枝さん、菅野幸君の4人を、次に同補充員に、第1順位、戸羽伸一君、第2順位に金野丈雄君、第3順位に村上睦子さん、第4順位に松田八郎君の4人を指名いたします。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  ただいま議長において指名いたしました江刺秀一君、齊藤篤志君、菅野和枝さん、菅野幸君の4人を陸前高田市選挙管理委員に、次に第1順位、戸羽伸一君、第2順位、金野丈雄君、第3順位、村上睦子さん、第4順位、松田八郎君の4人を同補充員の当選人と定めることにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、ただいま指名いたしました江刺秀一君、齊藤篤志君、菅野和枝さん、菅野幸君の4人を陸前高田市選挙管理委員に、次に第1順位、戸羽伸一君、第2順位、金野丈雄君、第3順位、村上睦子さん、第4順位、松田八郎君の4人が以上の順位によって同補充員に当選されました。 △日程第55 議選第2号 陸前高田市及び大船渡市営林組合議会議員選挙
    ○議長(伊藤明彦君) 日程第55、議選第2号、陸前高田市及び大船渡市営林組合議会議員選挙を行います。  ただいまの出席議員は17人であります。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選により行いたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、選挙の方法は指名推選によることに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  議選第2号については、議長において指名することにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、議長において指名することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) 陸前高田市及び大船渡市営林組合議会議員に丹野紀雄君、菅原悟君、大坪涼子君、清水幸男君、福田利喜君、及川修一君の6人を指名いたします。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  ただいま議長において指名いたしました丹野紀雄君、菅原悟君、大坪涼子君、清水幸男君、福田利喜君、及川修一君の6人を陸前高田市及び大船渡市営林組合議会議員の当選人と定めることにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、ただいま指名いたしました丹野紀雄君、菅原悟君、大坪涼子君、清水幸男君、福田利喜君、及川修一君の6人が陸前高田市及び大船渡市営林組合議会議員に当選されました。  ただいま陸前高田市及び大船渡市営林組合議会議員に当選されました丹野紀雄君、菅原悟君、大坪涼子君、福田利喜君、及川修一君がこの議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。 △日程第56 請願第1号 東日本大震災津波による行方不明者の古川沼及び広田湾の海底再捜索について ○議長(伊藤明彦君) 日程第56、請願第1号、東日本大震災津波による行方不明者の古川沼及び広田湾の海底再捜索についてを議題といたします。 ○議長(伊藤明彦君) お諮りいたします。  本件については、議事の順序を省略し、直ちに請願文書表に記載のとおり、教育民生常任委員会に付託の上、審査いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(伊藤明彦君) ご異議なしと認めます。  よって、本件については請願文書表に記載のとおり、教育民生常任委員会に付託の上、審査することに決しました。 ○議長(伊藤明彦君) この際、ご連絡いたします。  明2月25日から29日までは休会、1日から3日は一般質問を行います。 ○議長(伊藤明彦君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。    午後 1時41分 散   会...